虚血性心疾患のため17日に死去した西田敏行さん（享年76）の遺体が安置されている都内の自宅に21日、女優の深津絵里（51）、俳優の妻夫木聡（43）、脚本家の三谷幸喜氏（63）が弔問に訪れた。
深津と妻夫木は三谷氏がメガホンを取った映画「ザ・マジックアワー」で西田さんと共演。90分ほど滞在した妻夫木は報道陣の取材に「寝ていて、お芝居しているような感じでした。今も信じられない」と神妙な面持ち。「みんなにとって憧れの人。自分の幸せよりも他人の幸せを考えてくださっていた。できることならもう一度、お仕事をしたかった」と悔やんだ。
三谷氏は「僕にとっては大切な大先輩でした」と声を絞り出した。「『マジックアワー』で佐藤浩市さんがナイフをなめるシーンがあって。そこで西田さんが“そんなに気に入ったなら持って帰りなさい”というせりふを書いたんです。それを西田さんは“こんな面白いせりふを書いてくれてありがとう。このせりふを早く言い”と褒めてくれた。すごくうれしくて、自分の中で宝物」と振り返った。