◇セCSファイナルステージ第6戦 巨人2―3DeNA(2024年10月21日 東京D)
巨人の2024年シーズンが、あと一歩のところでついに終戦を迎えた。開幕3連敗から2連勝し、優勝チームにあらかじめ与えられるアドバンテージを含めて3勝3敗で迎えた第6戦。巨人は引き分けでも4年ぶりの日本シリーズ進出が決まるところだったが、1点差で敗れた。
戸郷が中4日で先発し、菅野が中3日で6年ぶりプロ3度目のリリーフ登板。だが、頼みの菅野が9回、牧に勝ち越し適時打を許し、これが相手の決勝点となった。
阿部慎之助監督(45)との試合後の主なやりとりは以下の通り。
――振り返って。
「勝たせてあげられなかった。申し訳ないわ…。それが一番ですね」
――監督として悔しい部分があるとすれば。
「やっぱりこういう難しいポストシーズン、勝たせてあげられなかったっていうのが…うん、一番ですね」
――短期決戦6試合。難しかったことは。
「調整もそうだし、なかなか思うように機能しなかったなというのもあったし、させてあげられなかったなというのもあった。そこは今のところの反省点ですね」
――菅野がリリーフ。選手は熱いプレー。
「そうだね。いまミーティングをやったんだけど、総力戦でいってこれが現実だから。優勝した自信というのは持っていてほしいし、こういう難しいゲームを勝てなかったという悔しさは、必ず来年につなげてほしいというのは言って、いま終わったんだけど。それしかないので。いろんな分析だったり、自問自答してくれというのは言いました」
――昨年まで2年連続Bクラス。キャンプからの成長を感じた1年だったと思うが。
「結果が全てのプロ野球だし、ここで、ゼロにはならないと思うけど、成長したところも、たくさんあったのかなっって。収穫もたくさんあったんで。選手は批判しないであげて。僕が勝たせてあげられなかったので、そっちの批判は受けます」
――あと一歩が付き物だが。
「そうだね、最初と最後、そんな感じだったね。形はつくってったりして、序盤はなかなかタイムリーが出なかったりとか。シーズンも、なんか、最後同じになっちゃったなと思ってね」
――シリーズ全体。最初の3試合が…。
「そこが、やっぱ響いちゃいますよね。だけどやっぱり、こうやって逆王手までいって、いったということもね、凄い収穫だと思いますし。負けた悔しさはね、その何十倍もあるんですけど」