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引退表明したアーチェリー・古川高晴 長男から「ずっと遊べるの?」に「教えるのが仕事に…」

スポニチアネックス 2024年10月22日 6時4分

 アーチェリー男子で五輪に6大会連続で出場した古川高晴(40=近大職)が21日、今月25日から始まる全日本選手権(東京夢の島公園アーチェリー場)を最後に現役を引退すると発表した。12年ロンドン大会で個人銀メダル、21年東京大会で個人と団体で銅メダルを獲得。大阪府東大阪市の近大で行われた記者会見で「好きだからここまで来られた。25年間、成長し続けられたことを誇りに思う」と感慨深い表情を浮かべた。

 昨夏ごろに決断。国際大会で思うような結果を残せなくなってきた中で「自分が代表の座にいるよりも若い選手に経験を積んで強くなってもらいたい。指導者として第二の人生を始めるのに良い年齢かな」という2つの思いが芽生えたからだった。前日には長男に引退を報告。「これから(一緒に)ずっと遊べるの?」と聞かれたが「アーチェリーを教えるのが仕事になるんだよ」と返した。

 今後は近大洋弓部のコーチを務め、将来的には恩師の山田秀明監督の後を継ぎ、母校の指揮官に就任する予定。「私がかなえることのできなかった五輪での金メダルを獲れるような選手を育成したい。教え子が金メダルを獲れれば、それ以上にうれしいことはない」。選手育成と同時に、競技の普及活動も継続していく。 (西海 康平)

 ◇古川 高晴(ふるかわ・たかはる)1984年(昭59)8月9日生まれ、青森県出身の40歳。小学1年からサッカー、小学5年から卓球、中学では英語部。青森東高からアーチェリーを始める。近大に進み、現在は近大スポーツ振興センター職員。全日本選手権は5度優勝。1メートル75。家族は夫人と二男。

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