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亜大 希少性の高い左腕サブマリン安井勇有心が好救援「俊介さんの動画を毎日見ています」

スポニチアネックス 2024年10月22日 16時39分

 ◇東都大学野球リーグ1部第5週第1日 亜大8―3日大(2024年10月22日 神宮)

 亜大の下手投げ左腕・安井勇有心(ゆうしん=2年・八王子)が5点差とされた6回2死一塁から登板。1回1/3を無失点に抑え、勝利に貢献した。

 「絶対に走者を還さない気持ちでいきました。希少性と言う点で自分は他の投手にないリリースポイントを持っているので、そこを生かしてタイミングを外せた」

 西東京・八王子1年はスリークオーター、2年はサイドスローもメンバー入りできず。3年春から下手投げ変更を決断した。「それから結果が出始めて3年夏に初めて公式戦に登板できました」

 球界では珍しいフォームでモデルはいなかったが、右と左の違いこそあれ“ミスターサブマリン”に活路を見いだした。

 「渡辺俊介さんの動画は毎日見ています。著書も合宿所にあります」。元ロッテで活躍後、日本製鉄かずさマジック監督を務めている理論派指導者のフォームを参考にしている。

 思考も変えた。以前は直球のスピードを求めたが「わざと本気で投げない。俊介さんも135キロは出せる出力があるなかで、125キロの方がプロの打者に打たれない、と(著書に)書いてありました。」。渡辺氏の長男で東大野球部・向輝投手(3年)のフォームも「だいぶ見ています」と話した。今季の背番号「31」は渡辺氏の現役時代の背番号。空き番だったので希望した。

 亜大の正村公弘監督は「左の下手投げ?水原勇気ぐらい」と笑わせると、今秋からリーグ戦デビューさせている安井の長所について「制球がよくテンポがいいので、打者が自分の間で打席に立てないのかな」と話した。

 視線は3年生となる来季へ向いている。「チームを勝たせるられる投手になりたい。できれば先発も」と安井が目を輝かせた。

 

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