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【阪神のドラフト指名予想】「球児2世」神戸弘陵・村上泰斗 上位あるぞ

スポニチアネックス 2024年10月24日 5時18分

 きょう24日のドラフト会議で、阪神の指名が予想される選手を探った。獲得の意思表示とも言える調査書の動向を取材すると、有力候補から「球児2世」、「ビッグマン高校生投手」、「バズーカ強肩捕手」、「独立リーガー」という4つのキーワードが浮かび上がった。

 藤川新監督の後継者として、神戸弘陵(兵庫)の最速153キロ右腕・村上泰斗投手(3年)を上位で狙っていることが23日、わかった。全国大会未出場ながら、直球の質という点では、世代No・1クラス。いわゆるホップするボールで、回転数は1分間2500を誇り、プロ野球平均の2300を200も上回る。

 藤川監督の代名詞「火の玉ストレート」を連想させる球威で、本人も「理想は藤川球児さんのストレート」と公言する。相思相愛で運命の赤い糸で結ばれるか、注目が集まる。

 担当の熊野輝光スカウトは、これまでの取材で「もともと素晴らしい腕の振りを持っている。それに加えて不安があった制球面も安定してきた」と語り、今年に入ってからの急成長に驚きを隠さなかった。高校から本格的に投手を始め、3年時には最速153キロを計測するに至った。今夏の兵庫大会は3回戦で敗退したが、潜在能力と将来性、さらに「地元重視」の球団の戦略とも合致して、指名する可能性が出てきた。

 その村上はドラフト前日のこの日も、神戸市内の学校グラウンドでトレーニングなどに取り組んだ。全12球団から調査書が届いているが、「一番は怖さがあるんですけど…(期待と不安は)半々くらいですね」と心境を吐露した。

 高校野球引退後も、後輩たちにまじって練習を継続。プロ入りを見据えて体づくりを進め、除脂肪体重は現役時よりも約3キロ重い約69キロまで増えた。速球の原動力となる背筋力も、210キロを軽々と突破した。「目標になるのか分からないですけど、自分はストレートに誇りを持っているので、“火の玉ストレート”と称されるようなストレートを投げられるようになりたいです」。大志を抱き、運命の瞬間を待つ。

 ◇村上 泰斗(むらかみ・たいと)2007年(平19)2月20日生まれ、兵庫県出身の17歳。白金小1年から白金メッツで野球を始め、猪名川中では箕面ボーイズで捕手兼外野手。神戸弘陵では2年春から背番号11でベンチ入りし、同秋からエース。最速153キロにカーブ、カットボール、スライダー、フォーク、チェンジアップ、ツーシーム。50メートル走6秒3、遠投110メートル。1メートル80、76キロ。右投げ両打ち。

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