本拠トロピカーナフィールド(フロリダ州)がハリケーンで壊滅的な被害を受けたレイズが、来春は近郊にある他球団の春季キャンプ地で開幕を迎える可能性が高いと23日(日本時間24日)までに米メディアが報じた。
米スポーツ専門局ESPNが「MLBはトロピカーナフィールドが使用できない場合もレイズをタンパ近郊に置くことを望んでいる」と報じ、周辺の春季キャンプ地の球場を臨時で使用する案が出ているとした。
トロピカーナフィールドは今月上旬、大型ハリケーン「ミルトン」のフロリダ州中西部上陸により、甚大な被害を受けた。当初は防災拠点となっていたが、グラスファイバー製の屋根がほとんど吹き飛ばされ、被害直後は吹き飛ばされた屋根がグラウンドやスタンドに無残にちらばっていた。
地元紙「タンパベイ・タイムズ」が来年3月27日からの来季を「本拠で開幕できないことは確実」と伝えている。
ESPNによると、フィリーズ、ブルージェイズ、ヤンキース、パイレーツ、タイガースが使用しているフロリダ州の春季キャンプ地が候補に挙がっている他、レイズのキャンプ地やスポーツ複合施設内にある球場も案として出ている。
ただ、上記の多くの球場は春季キャンプ後、マイナーリーグのチームを受け入れるため、大幅なスケジュール変更をしなければならないため、それを回避するためオリオールズの春季キャンプ地も1つの案という。
同じフロリダ州に本拠を置くマイアミ・マーリンズの本拠ローンデポ・パークを間借りする案もあるが、試合日程の問題やレイズの本拠セントピーターズバーグから車で約4時間かかることから現実的ではないとした。