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なでしこMF藤野あおば マンC加入2カ月で生まれた「余裕」 26日韓国戦は「勝負にこだわる」

スポニチアネックス 2024年10月24日 15時44分

 サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」は24日、韓国代表(26日、国立競技場)との国際親善試合に向けて千葉市内で練習を行った。合宿4日目は4―4―2を基本布陣に、攻撃面の戦術練習や11対11の紅白戦を実施。MF藤野あおば(20=マンチェスター・シティ)は2トップの一角と右MFの位置でプレーした。「縦への推進力は以前のチームより見られると思う。縦に速いサッカーと落ち着かせる部分を使い分けながら、ゴールを取るためのプレーが増えるんじゃないか」と感触を口にした。

 パリ五輪を終えた8月、イングランド女子スーパーリーグの強豪マンチェスター・シティに加入した。直近の公式戦5試合のうち4試合がベンチスタート。「もの凄く悔しい気持ちもある」というが、刺激的な日々だ。「自分が求めていた、速い強度で求められる判断力は体的に慣れてきたところだと思う」。五輪以来の代表活動で、その成長を感じつつあるという。

 「向こうでやっているより全然余裕がある。守備の部分では距離を縮められるようになり、ボールを奪う回数も自分のところで増やせている」。この日の紅白戦でも出足の鋭いプレスを発動。ボール奪取につなげた。攻撃面でもその「余裕」は生まれている。「海外の選手のプレスは圧があり、足も速く反応も早い。日本に帰ってきて、普通だったら焦るような距離感でも自分的にはまだまだいけるなと。ある程度詰められた状況でも、人が密集した中でも冷静に判断できている」

 不完全燃焼に終わったパリ五輪から2カ月半がたった。再出発となる韓国戦は、進化した姿を見せるつもりだ。「海外挑戦を踏まえた中で生まれた余裕をチームの結果に還元できるように、自分が結果を出せるように頑張りたい。1試合限りですけど、勝負にはしっかりこだわる。勝ち切るというところはチーム全体もそうだし、自分も意識してやっていきたい」。たくましさを増した20歳が、新生なでしこをけん引する。

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