プロ野球ドラフト会議が24日、都内のホテルで行われ、青学大の佐々木泰内野手(4年=県岐阜商)が広島が外れ1位で指名された。
1回目の入札で明大の宗山塁内野手(4年=広陵)を指名も西武、楽天、広島、日本ハム、ソフトバンクの5球団が競合で交渉権獲得ならず。
2回目の入札で外れ1位として佐々木を指名して交渉権を獲得した。
県岐阜商時代は2020年にセンバツ出場予定だった32チームによる「2020年甲子園高校野球交流試合」で明豊(大分)と対戦し、9回に大会1号となる本塁打を放った。同校では1年春からベンチ入りして4番に座り、高校通算41本塁打。
青学大に進学後、1年生春からレギュラーをつかんだ。立正大戦に「5番・三塁」で先発出場すると、同点の8回2死二塁から決勝の左越え2ランを放つド派手デビュー。さらに続く立正大との2回戦では第1打席で左越えソロの2戦連発と周囲の度肝を抜いた。
1年春のリーグ戦は6試合に出場し4本塁打。OBで前ロッテ監督の井口資仁氏が持つリーグの通算本塁打記録(24本)を上回るペースで打ちまくった。その後はペースを落としたものの、豪快なフルスイングで描いたアーチは、東都1部の現役最多となる12本を数える。
さらに佐々木泰の魅力は大舞台の強さ。交流試合での本塁打に加えて、24年の全日本大学野球選手権では打率.333、2本塁打、8打点でMVPを獲得して連覇へと導いた。