プロ野球ドラフト会議が24日、都内のホテルで行われ、豊川(愛知)のモイセエフ・ニキータ外野手(3年)がヤクルトに2位指名された。
ロシア出身の両親を持ち、今春選抜で「新基準バット1号」を放った強打の外野手。高校通算15発超のパンチ力に確実性の高さも備える。
新基準バットが導入された今春選抜では大会1号をマーク。スイングの美しさと速さに裏付けされた強打が武器だ。
豊川の長谷川裕記監督は「最初からスイングに軸があったが、体が細くて話にならない感じだった」と振り返る。「本塁打を打てないとプロに行けないよ」と伝えられたモイセエフは、1食当たり1キロ以上の白米を食べ、自主練習でウエートトレーニングを追加。体重を入学時の66キロから82キロにまで増やした。すると1年時は0本塁打だった長打力が、2年秋終了時に通算14発を数えるまでに開花した。
プロでの夢は「トリプルスリー」。壮大な夢をかなえるためのスタートラインに立った。
◇モイセエフ・ニキータ 2006年(平18)11月29日生まれ、愛知県刈谷市出身の17歳。1メートル80、82キロ。左投げ左打ち。