ソフトバンクからドラフト3位で指名された富士大の152キロ右腕、安徳が母・文子さん(44)への恩返しを胸に地元で羽ばたく。
福岡県出身で久留米商から進学した。実家から筑後ファーム施設は近い。「お母さんがいたからこそ野球を続けられた。仕事もあるので大学に入ってから自分の試合も見られていなくて“ソフトバンクに入ってくれたらうれしいな”と言われていた。生まれ育った地でプレーできるのはうれしい」と笑みを浮かべた。
母子家庭で育ち、文子さんは高校時代に毎日早起きして弁当を作ってくれるなど、白球を追いかける日々を全力で支えてくれた。「自分に合わせて生活してくれていた」。母の思いに応えるべく「お母さんを楽にさせたい」「元気にさせたい」と野球を続けてきた。
セールスポイントは直球の強さ、伸び。大学で年々、球速をアップさせてきた。「自分が投げれば勝てると信頼された投手になりたい」。幼少期からホークスの強さを目の当たりにしてきた。夢の舞台に立ち、自らが常勝軍団のピースとなる。