メジャーを代表する2人のスラッガーは偉大なグループに加わることができるのか。ワールドシリーズ(WS)と公式戦のMVPを同一シーズンに獲得した選手は過去5人。大リーグ公式サイトはドジャースの大谷翔平投手(32)とヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(32)にそのチャンスがあると報じている。
最後に快挙を達成したのは1980年のフィリーズのマイク・シュミット。公式戦で48本塁打を放ち、121打点、長打率.624、OPS1.004はいずれもナ・リーグのトップ。さらに三塁手で5年連続のゴールドグラブ賞も受賞した。
そしてワールドシリーズでは、全6試合で安打を記録。シリーズ全体で21打数8安打の打率.381、2本塁打、7打点、4四球、OPS1.176で、フィリーズにとって初めての世界一に貢献した。
シュミット以前では、79年のパイレーツのウィリー・スタージェル、73年アスレチックスのレジー・ジャクソン、66年のオリオールズのフランク・ロビンソン、63年のドジャースのサンディ・コーファックスがいる。
大谷にとってドジャースの先輩コーファックスは63年、サイヤング賞、ナ・リーグMVP、ワールドシリーズMVPのタイトルを独占した。公式戦は40試合の先発登板で25勝5敗、防御率1.88、306奪三振。半分は完投で、11回の完封も達成した。ワールドシリーズでもヤンキースをスイープした際に2試合を完投。第1戦で当時のワールドシリーズ記録となる15奪三振を達成、第4戦ではワールドシリーズ制覇を決める2-1の勝利に貢献し、8奪三振を記録した。大谷とジャッジの偉業争いからも目が離せない。