ENEOSは25日、同社野球部の大久保秀昭監督(55)が12月1日付で退任すると発表した。後任として宮沢健太郎ヘッドコーチ(44)が昇格する。大久保監督にとって同チーム計14年間の指導者生活で、都市対抗4度優勝は史上初の快挙。今月29日から行われる日本選手権(京セラドーム)が最後の指揮となる。
大久保監督は神奈川・桐蔭学園から慶大に進学。主将兼捕手として91年、東京六大学リーグ春秋連覇に導くと92年、日本石油に入社。1年目からレギュラーマスクをつかむと在籍5年間で都市対抗2度の優勝、社会人ベストナインも4度受賞した。96年、日本代表としてアトランタ五輪銀メダル獲得に貢献。同年秋のドラフト会議で近鉄に指名されるも、2001年に現役引退した。
湘南シーレックス(横浜ベイスターズ2軍)コーチを経て、06年から古巣の新日本石油ENEOS監督に就任。田沢純一(レッドソックスなど、現ENEOS)らを擁し08年都市対抗制覇、12・13年は大城基志(現ENEOS投手コーチ)らを軸に同大会連覇を果たしている。
15年12月、母校・慶大野球部の監督に就任し、郡司裕也(26)らを育成し、在任5年間で5度のリーグ優勝を果たした。
20年から再びENEOS監督に復帰。22年には度会隆輝外野手(22)らを擁し、指揮官として史上初の4度目の都市対抗頂点に輝いている。