藤川新監督が就任後初めて指導した。その相手は来季2年目を迎える椎葉。「例えを言っていただきました。釣り竿と一緒のようにみたいな感じ」。新指揮官からは“釣り竿投法”のススメを説かれた。
昨年のドラフト2位右腕はこの日が秋季練習合流初日。キャッチボール開始と同時に“球児塾”が開講した。授かったのは投球時の上半身と下半身の連動性だ。その例えとして指揮官は趣味の一つである「釣り」を引き合いに出した。くしくも昨季、選手寮の虎風荘に入寮した際に1本3万円近くする竿を持ち込むほど「釣り」好きの椎葉にとってもその言葉がふに落ちた。「自分の中で(腕を)叩く(感覚)」を持ったことでスピンの利いたボールも増えていった。
18日にフェニックス・リーグを視察した指揮官からは「改善点はある」として、来月の秋季キャンプでの指導を予告されていたが前倒しで行われた。約1時間に及んだキャッチボールで汗を流した最速159キロ右腕。「自分でも悩んでいたところではあった。解決方法を教えてもらいました」と充実感をにじませた。