24日のドラフト会議で日本ハムから育成2位指名を受けた帯広農の147キロ左腕・渋谷純希投手(17)が25日、ドジャース・山本由伸を理想とし、「由伸スプリット」の習得と150キロ超えの誓いを立てた。
憧れの日本ハムから指名された渋谷が、運命のドラフトから一夜明けて表情を引き締めた。今夏の十勝支部予選初戦(対帯広緑陽)で22三振を奪った剛腕は「(ドラフトで)選ばれた時は頭の中が真っ白だったが、今はやってやるぞ!という気持ち」と語り、新球スプリット習得&最速150キロ超えを掲げた。
次々と変化球をマスターするセンスがある。今年に入って緩急をつけるためにナックルカーブを習得。夏を終えるとキャッチボール程度でスプリットにも挑戦し「まだ不安定だが、変化するようになってきた」と手応え。日本時間27日のワールドシリーズ第2戦で先発予定のドジャース山本のスプリットを「(テレビで)見て凄いと思う」と理想にする。
直球へのこだわりも強い。野球ノートには「球速150キロ」の目標を掲げ、入学当初132キロだったが、春に141キロ、夏は147キロまで伸びた。「高校で3キロ足りずに終わり、悔いが残る。柔軟性などの課題に取り組みたい」と意欲。今季、日本ハムで育成から支配下登録された柳川、福島も威力のある直球が魅力で渋谷も追求していく。
高校ではケガに泣かされ、公式戦わずか4試合の登板にとどまったが、伸びしろは大きい。日本相撲協会の八角理事長(元横綱・北勝海)と遠縁の渋谷が1軍で活躍するために精進する。(武田 政樹)