◇第77回秋季関東高校野球大会・1回戦 東農大二(群馬)10―3帝京三(山梨)(2024年10月26日 等々力)
33年ぶりに関東大会に出場した東農大二が帝京三を7回コールド10―3で下し、初戦を突破した。
立役者は7回5安打3失点完投の背番号1・山田琉聖(2年)だ。初回は「雰囲気に飲まれ」3連打で3点を先制されたが、2回からゼロ行進。121球を投げ抜いた。
今月5日の群馬大会準決勝で8回1死から打球が右目下を直撃し降板。それでも同夜に脳震とう検査などをし、異常なしと診断されたことで、翌日の決勝も登板したタフネスエースだ。
28日の2回戦は神奈川・横浜と対戦。「とりあえず1回戦を勝てて良かったけど、目標はベスト4以上。強豪だけど自分の投球をして抑えたい」。ここ1年で体重は10キロ増の76キロ。パワーをつけつつある最速143キロ右腕が力を込めた。