◇ラグビーリポビタンDチャレンジカップ2024 日本19―64ニュージーランド(2024年10月26日 神奈川・日産スタジアム)
世界ランキング14位の日本は同3位のニュージーランドに19―64(前半12―43)で敗れた。後半には途中出場でトンガ出身プロップのオペティ・ヘル(東京ベイ)、ユーティリティーバックスの松永拓朗(BL東京)が代表デビュー。共にデビュー戦で得点を挙げ、初キャップに花を添えた。
豪留学を経て19年にクボタ(現東京ベイ)入りしたヘルは、来日当初は体重130キロを超えていた巨漢の持ち主。この秋に日本代表資格を満たして初招集されると、世界屈指の強豪相手に見事メンバー入りを果たした。国歌斉唱では感涙した熱い男は、後半6分に先発した竹内に代わりピッチへ。見せ場は同28分、こぼれ球を拾うとディフェンスラインを突破し、最後は相手SOマッケンジーをステップで交わしてインゴールへ飛び込んだ。その後のコンバージョンはSO立川に代わった松永が蹴り、デビュー組2人でスコアボードに7点を加えた。
試合は結果、内容ともに完敗ながら、一筋の光りとなったデビュー組の活躍。ヘルは「(トライは)スペースが空いたところにキャリーできた。自分のトライというよりも、チームがハードワークしてくれたからスペースが生まれた」と感謝。11月の欧州での3連戦に向けて「今日の課題を修正して、欧州の試合でファンに恩返しをしたい」と話した。