阪神・岩貞祐太投手(33)が26日、西宮市の鳴尾浜球場で残留練習を行った。2試合の登板にとどまるなど苦戦した今シーズン。来季12年目を迎えるベテラン左腕は覚悟を口にした。
「来年で34歳になりますけど、ここで踏ん張れるかどうかというところだと思う。野球人生の岐路だと思うので頑張りたい」
コンディションが整わず思うように投げられなかった。開幕を2軍で迎え、7月30日に1軍昇格を果たしたものの0勝1敗、防御率5・40。「波をどれだけ小さいものにするかっていうところで、その修正が全くできなかった」。結果を出せず8月9日に抹消されて以降、2軍暮らしが続いた。危機感を募らせ「今シーズンはコンディション面で全く万全な状態をつくれなかった。技術的なところも追い求めつつ、フィジカル面ももっと繊細になってやっていきたい」と言葉に力を込めた。
最低限の目標に、22、23年と2年連続で達成した50試合登板を掲げる。勝ちパターンでなくても与えられた場所で結果を出すことに注力し「今年達成できなかった上(1軍)の戦力になるというところを一番念頭に置いてやりたい」と表情を引き締めた。
藤川新監督とは16年から5シーズンプレー。連絡を取り、助言を受けたこともあった。この日はキャッチボールやウエートトレーニングで汗を流した左腕。逆襲を期すための準備はもう始まっている。