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ソフトバンク・周東 「(川村)遅えよ!」 また追い越し寸前ホームイン 昨年WBCでの爆速ラン再現

スポニチアネックス 2024年10月27日 6時1分

 ◇SMBC日本シリーズ第1戦 ソフトバンク5―3DeNA(2024年10月26日 横浜)

 ソフトバンクが2点リードで迎えた9回1死一、二塁の好機。今宮の右二塁打で二塁から生還した川村が後ろを振り返ると一塁走者の周東がいた。「遅えよ!」。あわや玉突き事故だったが、周東は「あれはいい打球判断ができましたね」と振り返った。

 抜群のスピードと判断だった。周東は打球が抜けると判断し、二塁付近からロケットスタート。川村は打球が落ちてからスタートして、追いかけっこ状態となった。両者は相次いでスライディングして生還し、貴重な2点を加えた。

 まさに日本が沸いた名シーンの再現のようだった。23年WBC準決勝メキシコ戦。村上の一打で一塁から爆走してサヨナラのホームを踏んだ。二塁走者の大谷に追い付きそうな鬼足で世界にその名をとどろかせた。

 2点リードの5回1死二塁では自打球が左膝に直撃。左膝はシーズン終盤から違和感が続き、ポストシーズンでようやく回復した箇所だった。小久保監督は「あの後にヒットを打ったから大丈夫。追いかけっこしてたね。川村が抜かれるかと。あの走りを見たら心配ない」と安心していた。

 「アドレナリンも出ていたので走れましたね。もう痛いとか言ってられない」と周東。選手会長として頂点まで駆け抜ける気概だ。

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