◇全日本大学女子駅伝(2024年10月27日 弘進ゴムアスリートパーク仙台発着の6区間38キロ)
女子1万メートルで日本歴代3位となる30分45秒21の記録を持つ拓大の不破聖衣来(4年)が、最長区間の5区(9・2キロ)に登場したが、21、22年に続く3度目の区間賞には届かず30分21秒で区間7位だった。
首位の立命大と1分55秒差の4位で、4区の門脇奈穂からタスキを受けた。すぐに東北福祉大に抜かれると、その後に名城大にもかわされた。だが、ラストに意地のスパートを見せて名城大を抜き返し、5位で6区につないだ。
ルーキーだった21年、この大会で衝撃の走りを披露。5区で従来の記録を1分14秒も更新する28分0秒のスーパー区間新で6人抜き。故障などでコンディションが上がりきらなかった22年も、29分39秒で区間賞を獲得した。
そこからはまた故障と闘う日々が続く。3年時は競技会から遠ざかり、今年4月の国士舘大競技会混合5000メートルで約1年半ぶりに実戦復帰を果たした。
5月の関東学生対校選手権の1万メートルでは33分40秒20で9位となり、9月の日本学生対校選手権は同種目で33分12秒79で7位だった。「順位とタイムは悔しいが、練習からの過程を考えると納得のいくレース」と話していた。
最後の全日本大学女子駅伝はエース区間にエントリー。快走の再現はならなかった。