現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(70)が27日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜前8・00)に出演。ワールドシリーズと日本シリーズの違いについて私見を述べた。
25日(日本時間26日)に開幕したメジャーリーグのワールドシリーズ。第1戦ではドジャース・大谷が1点を追う8回にWS初安打の右越え二塁打で同点劇を演出。延長10回はフリーマンがWS史上初の逆転サヨナラ満塁弾を放った。1981年以来、43年ぶりとなるヤンキースとの東西名門球団による頂上決戦で先勝。20年以来4年ぶりの世界一へ、好発進した。
この劇的決着について意見を問われた落合氏は「ワールドシリーズに出てそこで勝つっていうことはね、大前提なんで。個人の成績はどうのこうのって誰も考えてないですよ」と指摘。「だからアメリカの場合は先発ピッチャーが中1日でも2日でもどんどんつぎ込んでいくでしょ。でも日本の球界ってそれをしないでしょ。そのへんの戦い方の違いっていうのが、アメリカと日本の違いなんであってね。ワールドシリーズに出てくるっていうのは何年に一回っていう。彼らはあの(チャンピオン)リングを目指して戦っているんでね」と日米のポストシーズンの違いについて力説した。
続けて「だからこの1勝っていうのは、あと3つ負ける間に3つ勝てばいいっていう。そういう計算になると思います。どうあっても4勝するんだっていう、その意気込みが違いますよ。個人の活躍はもう度外視して、勝つことによって自分も成績を挙げればそれに越したことはないんだけど、自分の成績が悪くてもチームが勝てばそれで万々歳だっていう。そういう戦い方ですよ」と私見を述べた。
これに対し中畑氏は「そう言いますけどね…個人の成績が関係ないってことはないと思いますよ」と笑顔で突っ込んでいた。
ドジャースは26日(日本時間27日)第2戦で先発投手の山本が6回1/3を1安打1失点と好投し4―2で連勝したが、大谷が左肩を負傷するアクシデントが発生。第3戦以降に不安を残した。