楽天の来季に向けての契約更改交渉が29日、仙台市内の球団事務所でスタート。トップを切って23年ドラフト2位で入団した坂井陽翔投手(19)が交渉に臨み、現状維持の600万円(金額は推定)でサインした。
入団1年目の今季は10月6日のオリックス戦(楽天モバイル)に中継ぎ登板。1回無失点ながら2四球を与えたことを反省した。「課題はやはりフォアボール。1軍で投げた時も出ましたし、ファームからずっと課題にしていたんですけど…」。
ただ視線は来年に向いている。1年が過ぎ。練習中での意識、考え方が変わったという。「真っすぐは自信を持ってやっていける」。その上で来季以降は先発を目指したいと改めて力説した。理想は39歳右腕・岸だ。今季は2度の完封勝利に、3年ぶりに規定投球回にも到達した球団のレジェンドに「ああいうふうに投げられたらいい。完投、完封を基本ベースっていう考え方でやっていけたらと思います」。
岸へのあこがれが強く、まだ会話もしたことのない坂井だが、理想は高い。