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森永卓郎氏 国民民主・玉木代表は「バランス感覚の優れてる人」パーシャル連合の場合、取引材料は…

スポニチアネックス 2024年10月29日 14時12分

 がんで闘病中の経済アナリストの森永卓郎氏(67)が29日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」(月~木曜前8・00)に出演。衆議院選挙を受けての国民民主党について私見を述べた。

 「可能性は3つあると。野党中心の連合政権、自民と公明と立憲の大連立、自公にどこかがくっつく」と元内閣官房参与で経済学者、数量政策学者、嘉悦大教授の高橋洋一氏の発言を引用。「やっぱりこの部分連合、パーシャル連合で自公にどっか…維新は無理なんですね。安全保障や原発政策で全然違うので」と語り「選択肢は国民民主しかないんですけど、パーシャル連合に参加するときに、なにを取引条件にするのかっていうのが今の最大の焦点」と独自の見解を交えて伝えた。

 続けて「本来であれば国民民主は、デフレが続く限り消費税5パーセントに下げるっていうのを前面に押し出してたんですけれども、玉木(雄一郎代表)さんは元大蔵官僚なので、財務省がそう簡単にのまないっていうのを分かってるんですよ。だから取引材料は103万円の壁を大幅に引き上げる…っていうのを取引条件で、石破総理に協力をするっていうのがオチかなと私は見ています」と持論を展開。

 上記のように説明したうえで、国民民主の取引条件、政策に関して「パートタイマーなどの非正規(雇用)を優遇するだけじゃないかっていう批判もあるんですけど、控除を引き上げるっていうのは、実は全てのサラリーマンに恩恵があって。比較的所得の高くないサラリーマンでも年間で10万円くらい減税になるんですよ。大きいんです」とメリットをあげるも「ただ、それは財務省が“なにがなんでも嫌だ”っていうふうにごねてくるので、それは逆に自民党のリーダーシップが問われるということになると思います」と厳しい一面もあると語った。

 また、国民民主党が公約で掲げていた“消費税5パーセント”を強行しない理由については「一度財務省に入っちゃうと、完全に洗脳されてるというか、“財務真理教”に入らなかったのは高橋洋一さん1人しかいない。玉木さんは洗脳の程度が低いんですけど…ただ、一度足を踏み入れちゃうと、遺伝子の中に組み込まれちゃってるので抜け出せない」と例え話で説明。「私は本当のカルト教団だと思ってるんですけども」と冗談を交えつつ「それくらいの所のオチっていうのかな。強弱の付け方っていうのは、玉木さんはバランス感覚の優れてる人。私が国民民主の代表だったら“消費税撤廃しなかったら協力しないぜ”ってごねるんですけど。(玉木代表は)そういう子どものようなことはしない」と締めくくった。

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