楽天の日当直喜投手(19)が29日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、20万円増の570万円でサインした。(金額は推定)
初体験の交渉を終えると、日向の視線は来季に向いていた。
「期待値も込めての金額だったので。やはり来年が勝負、来年からが勝負だと思うので頑張っていきたい」
今季最終戦の9日・西武戦(楽天モバイル)で1軍初登板。延長12回の1イニングを無失点に抑え、引き分けに持ち込んだ。ただ2軍戦で中継ぎとして30試合に登板し、防御率2・01の成績を残した以上、たった1試合では喜んでいられない。
「収穫は多かったんですけど、まだ満足できる結果は残せていない」
来季は1軍に定着し30試合登板。さらに「3年目は抑えをできるように頑張りたい」と壮大な目標を掲げた。
そのために母校・東海大菅生で行うオフの自主トレは下半身づくりへハードな走り込みを自らに課す。
「朝5時から走るんですけど、距離も時間も。とりあえず800メートルを10本走って…。昼過ぎになったらピッチャーランといって、300メートルを延々走ったり…」と休む暇はない。恩師の若林弘泰監督(58)にもオフシーズンからが勝負、と口酸っぱく言われている。「ボクの中ではオフシーズンというより、シーズンに入っていく前のシーズンインという気持ちでいます」と日当が力を込めた。