◇SMBC日本シリーズ2024第3戦 DeNA4―1ソフトバンク(2024年10月29日 みずほペイペイ)
DeNAの東克樹投手(28)が29日の日本シリーズ第3戦の6回、場内の指笛が気になり、球審にアピールする場面があった。
3―1と2点リードの6回1死一塁の場面。打席にソフトバンク・今宮を迎え、2ストライクとなったところで原球審にネット裏の観客席を指して指笛を鳴らすポーズで「笛がうるさい」とアピール。1度目は原球審が場内アナウンスへ指示し「お客さまにお願いいたします。試合進行の妨げになります行為はご遠慮願います」とアナウンスした。それでもまだ聞こえたのか、責任審判の笠原二塁塁審がネット裏に再度アナウンスするよう指示。場内アナウンスで「お客さまにお願いいたします。投手が投げる間際の口笛などはご遠慮いただきますようお願いいたします」と具体的な形で伝えられた。
異様な雰囲気の中、東は今宮に中前打を打たれて一、二塁となるも続く正木、甲斐を抑えて無失点で切り抜けた。
指笛はDeNAの本拠地・横浜スタジアムでは禁止事項になっているが、この日試合が行われたみずほペイペイドームでは「禁止行為」の欄に指笛の記載はない。
東は試合後のインタビューで、「ペイペイドームが指笛は禁止されていないので全然問題がないんですけど、ただ投げる瞬間、モーションに入ってからわざと吹く感じだったので、ただ、それだけはやめてほしいと」と説明。「繊細過ぎるという意見もあるかもしれないけど、僕たちはこれが仕事で、人生かけてやっている。悪気がなかったかもしれないですけど、僕にとっては気にしてしまった」と語った。
X(旧ツイッター)で「指笛禁止」がトレンド入りするなどSNSで大きな話題に。今回は東の投球のタイミングで吹かれたことに注目するファンが多く、「東が指摘した指笛とロッテの指笛は別物だろ。選手がやめてくれって言ってるんだからどんなことでもやめるべきだよ」「応援に合わせた指笛等なら全然大丈夫 応援に合わせず投球前に鳴らされると集中切れるんよ ピッチャーやるとわかるよ」「投げる瞬間にタイミング計ってやるから妨害行為になる」「プレーしてる選手が辞めてくれって言ってるんだから辞めろよ」「攻撃中絶えず外野から指笛を吹いているのと、投球前に合わせてバックネットからするのでは意味が違う」「審判から注意されても止めないってどういうつもり?」「ロッテみたいにずっと指笛なってるのはともかく、投球直前に鳴らす指笛が完全にアウト」などの声が上がった。