◇ワールドシリーズ第4戦 ヤンキース ー ドジャース(2024年10月29日 ニューヨーク)
ワールドシリーズ(WS)開幕から3連敗と崖っぷちのヤンキースは29日(日本時間30日)、本拠ヤンキースタジアムでの第4戦でドジャースと対戦。1-2とリードされて迎えた3回に5-2と逆転した。
この回から登板したドジャース2番手右腕のハドソンに対し、1死から3番・ジャッジが左手に当てられる死球で出塁。チザムの右翼フェンス直撃の安打、スタントン四球の2死満塁から7番・ボルピが初球を叩き、左翼スタンドへ放り込む逆転の満塁本塁打を放った。今季ポストシーズン(PS)を通じての満塁本塁打は6本目で、大リーグ公式サイトのサラ・ラングス記者のX(旧ツイッター)によると史上最多記録という。
ボルピは地元ニューヨーク出身の23歳。19年のドラフト1巡目(全体30位)でヤンキースに指名され、昨年メジャーデビュー。新人遊撃手としてMLB史上3人目となるシーズン20本塁打・20盗塁を記録し、“デレク・ジーター2世”と期待を集めている。
アーロン・ブーン監督は「ブルペンデー」で継投策となるドジャースに対し、右打者と左打者を交互に並べる「ジグザグ打線」を編成した。ここまでPS6本塁打のスタントンを4番から5番に下げ、4番にはPS打率.167の左打者チザムを起用。捕手は同じくPS打率.093と不振のウェルズを8番で起用した。
今季15勝の先発右腕L・ヒルが初回、フリーマンに今WS4戦連発となる先制2ランを被弾。直後の攻撃で1死一、二塁としたが、チザムが遊ゴロ、スタントンが二ゴロに倒れた。2回は1死からボルピが四球を選び、二盗に成功。ウェルズの中越え二塁打で打球判断を誤ったボルピは三塁止まりだったが、二、三塁から9番・バードゥーゴの一ゴロの間に生還して1点を返していた。