大手芸能事務所「アミューズ」法務部は30日、公式X(旧ツイッター)を更新。この日東京高裁で同性婚を認めない民法などの規定は憲法に違反するとする控訴審判決を受け、同社の姿勢を述べた。
この日、同性婚を認めない民法などの規定は憲法に違反するとして、同性カップルら7人が国に1人当たり100万円の損害賠償を求めた東京第1次訴訟の控訴審判決で、東京高裁(谷口園恵裁判長)は30日、規定を「違憲」と判断した。全国5地裁に起こされた計6件の同種訴訟のうち、今年3月に「違憲」と判断した札幌高裁に続き、2例目の高裁判決。各地の一審判決も含めると「違憲」は計4件となった。いずれも賠償請求は退けている。
同社は「本日午前10時、東京高等裁判所(東京高裁)が、いわゆる同性婚を認めていない現状は憲法に違反するとの判決を出した、との報道がありました。(ただし、当職らにおいて判決文はまだ確認できておりません。)」と報道に触れ、「東京高裁という、最高裁判所に次いで影響力を持つ裁判所がそのような判決を出したことの重みは計り知れないと思います」と声明を発表した。
「各人が持って生まれた個性に誇りをもって生きていける社会の実現を願うばかりです」とし、「多様性をテーマとした作品等によって皆様の心に彩りをお届けできるよう、引き続き微力を尽くします」と呼びかけた。