ホワイトソックスの次期監督としてウィル・ベナブル氏(42)が就任すると29日(日本時間30日)、大リーグ公式サイト「MLB.com」が報じた。
今季、歴史的な低迷が続いたホワイトソックスは・グリフォル前監督を8月上旬に解任し、グレーディ・サイズモア・コーチが暫定的に指揮を執ったが、チーム状態は上向くことはなく、最終的にシーズンワースト記録となる41勝121敗で終えた。
ベナブル氏は名門プリンストン大学を卒業後、05年のMLBドラフト7巡目(全体218位)でパドレスから指名され、2008年にパ軍でメジャーデビュー。俊足巧打の外野手として、13年には151試合に出場し、打率・268、22本塁打、53打点を記録した。その後、レンジャーズ、ドジャースでもプレー。メジャー通算は967試合で打率・249、81本塁打、307打点。
現役引退後はカブスやレッドソックスのコーチを務めた後、昨季からはレンジャーズのアソシエイトマネジャーとして、ボウチー監督の補佐を務めた。
また、父のマックス・ベナブル氏はロッテでプレーした。
2012年のオープン戦ではパドレスの一員として、当時レンジャーズに在籍していたダルビッシュ有と対戦。特大二塁打を放った。登板後、ダルビッシュが「乾燥や風もあるので普通よりは伸びているとは思った。でもそんなに捉えられたという感じはしなかった」と説明。しかし、通訳を介したこともあり、米メディアが「打者を認めない強気発言」と拡大解釈。ベナブル氏の耳にも入った。
その後、ダルビッシュは真意が正確に伝わっていないことに困惑し、自身のツイッター(現X)で「“球は捉えられてないと思ったけど思ったより飛んだ。パワーありますね”という意味です。本人(ベナブル)も嫌な思いをしていたら嫌なので、誰か伝えてもらえるとうれしいです」と書き込み、騒動を収めた。