今季限りでの現役引退を発表したロッテの井上晴哉内野手(35)が30日、吉井監督やコーチ陣、ナインにあいさつするため、ZOZOマリンスタジアムを訪れた。
スタンドを歩いて1周した井上は「スタンドから見ることないから、こうやって見てると、お、なんか逆で楽しいなと思って」と笑顔。「現役の時は次に向けて準備とか、嫌なプレーとか思い出したくないプレーばっかり思い出しちゃうから、しんどかったんすけど、今は逆に楽しい思い出しかないです。それぐらい今はすっきりしてる感じですね」と晴れやかな表情で心境を語った。
「アジャ」の愛称でファンから人気を集めた井上は18、19年に2年連続で24本塁打を放った右の長距離砲。それ以降、ロッテでは20発以上を記録した日本人選手は誕生していない。井上は「そこまではやめれないとは思ってましたけどね。でも個人的にもうそういうレベルじゃないって自分でも思ったから」と明かし、安田、山口、そして今季イースタン・リーグで本塁打王(19本)のタイトルを獲得したた山本の名を挙げ、「次はお前らの番だから頑張れよって話しました」と“後継者”に指名。「20本以上打ってくれればね。僕もやっぱ良かったな、やっぱ、あいつらだよな、みたいな感じはするんで」と期待した。