◇第49回社会人野球日本選手権大会1回戦 三菱自動車岡崎4―2東京ガス(2024年10月30日 京セラD)
三菱自動車岡崎が東京ガスを4―2で下し、2大会連続の初戦突破を決めた。
先発左腕の秋山翔が7回4安打1失点の好投でエースの仕事を全うした。
失点は3回先頭に許した同点ソロのみ。2―1の7回は2者連続三振を含む三者凡退に抑え、直後の攻撃の2点の追加につなげた。
「ストライク先行で投げられたので自分のペースに持ち込めました。自分は球の出所が見えづらいので、初対戦の相手はタイミングが取れていないように見えました」
昨年12月に社会人野球日本代表に招集されてアジア大会を経験。しかし、オフ期間が短くなったことで春先の調整が遅れ、7月の都市対抗ではNTT西日本との1回戦で1回1/3、7失点(自責6)と崩れた。
「できないことをやるのではなく、まずは自分のできることをやろうと思いました」
一時は球速向上に取り組んだものの、長所と言える制球重視の投球を磨き直したことで、本領を取り戻した。
現地観戦した同期入社の阪神・中野からは、ベンチ裏で「ナイス投球」と肩を叩かれた。「今日投げるまでは不安だったけど、やっと全国大会でいい投球ができました」と笑顔がこぼれた。