◇SMBC日本シリーズ2024第4戦 DeNA5―0ソフトバンク(2024年10月30日 みずほペイペイD)
投打がっちりかみ合っての快勝。2連敗後に初勝利した前夜には笑顔を見せていたDeNA・三浦大輔監督(50)の表情は一転して緩むことはなかった。
敵地で臨んだ2日連続の勝利監督インタビュー。まずは「先発のケイが本当に抜群に良かった」と切り出すと「真っすぐも変化球も最高のピッチングをしてくれました」と振り返った。
先発左腕・ケイは日本シリーズ史上初となる初回先頭から4者連続三振を奪うなど7回で7三振を奪い、4安打無失点の快投。来日1年目での日本シリーズ初登板初先発を初勝利で飾った。
今季一番の投球だったのでは?と振られると「そうですね。本当にストレートのキレもそうですけども、変化球のコントロールも今日は非常に良かったですね」と賛辞が止まらなかった。
打線は4回に主砲・オースティンの右越え1号ソロで先制。1―0で迎えた7回に宮崎の左越え1号ソロで待望の追加点が入ると、さらに打線がつながって1死満塁とし、桑原の左翼フェンス直撃二塁打で2点、さらにオースティンの左前適時打でもう1点加えて大量5点のリードを奪った。
「オースティンが先制してくれたあと、追加点のところでみんながつないで非常に大きな追加点になりましたね。みんなが後ろにつなぐという意識で、フォアボールも取りながら。よくつないでくれたと思います」
2連敗からの2連勝でタイに戻した。「いやもう本当にね、選手たちもそうですけど、チーム全体でその日の試合を全員で全力で出し切ろうっていうことでね、毎日やってます」。この日の勝利で第6戦以降が行われる本拠・横浜スタジアムへの帰還も決まった。
「必ず戻るって気持ちでやってました」とした指揮官。「まだ戻る前にもまた明日もう一日ありますから。そのもう一日を、全員で、全力で出し切れるように準備していきます」と力強く語った。