今春の選抜甲子園に21世紀枠で初出場した別海の島影隆啓監督(42)が心身の疲労から31日付で退任することが30日、分かった。島影監督は16年から別海野球部の指導を開始。早朝から別海町内にある家業のコンビニエンスストア副店長の仕事と野球部監督を両立してきた。就任当初は部員4人の時期もあったが、着実な強化で昨秋はエース堺暖貴(3年)と主将の中道航太郎捕手(3年)を中心とした選手16人を含む部員19人のチームを北海道大会4強に導いた。21世紀枠で選出され、日本最東端の出場校となった選抜甲子園では、初戦で創志学園(岡山)に0―7で敗れたが、島影監督が指導してきた攻守交代を含めたすがすがしいプレーとマナーが光った。
今夏は北北海道大会出場も1回戦敗退で2季連続甲子園を逃し、新チームとなった今秋も釧根支部予選で敗退。心身両面の疲労から退任を決断し部員、保護者に伝えていた。新監督には11月1日付で高山善亘部長(25)が就任。新監督を含め3人の指導体制で強化を図る。