◇第49回社会人野球日本選手権第2日・1回戦 東芝3-2Honda熊本(2024年10月30日 京セラD)
1回戦3試合が行われ、8大会連続出場の東芝は3―2でHonda熊本との接戦を制した。先発に抜てきされた松山仁彦(まさひこ)投手(25)が8回2/3を4安打2失点と好投した。三菱自動車倉敷オーシャンズはJR四国を2―1で、三菱自動車岡崎は東京ガスを4―2で下し、それぞれ2回戦進出を決めた。
東芝・松山は初回初球を三塁打されても冷静だった。「打線が凄いのは分かっていた。バッターは打っても3割。1個ずつアウトを重ねればいい」。打者2人目から8回2死まで23人連続アウト。中盤の逆転を呼んだ。
都市対抗との2大大会で先発するのは社会人4年目で初めて。今夏の都市対抗予選で敗退した悔しさをバネに進化を遂げた。変則の横手左腕。140キロ台中盤の直球には切れと伸びを追求した。
東海大では山崎伊(巨人)と同期、東芝では吉村(ヤクルト)が元同僚。2人を見て学び「全球種でストライクを取れるように」と心がけた。1点差に迫られた9回2死一塁で救援を仰ぎ「見直す部分もある。しっかり反省して次も勝てるように」と表情を引き締めた。(大林 幹雄)