大相撲九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)へ向けた稽古が31日、福岡県志免町の時津風部屋で行われ、昨年の夏場所以来9場所ぶりに三役へ復帰した西小結・正代(32=時津風部屋)が東関脇・霧島(28=音羽山部屋)らと計7番取った。
7月の名古屋場所で東前頭10枚目まで番付を落としたが、2場所連続10勝で三役復帰。「三役への思い入れはない」と元大関らしく言い切るが、熊本県宇土市出身のご当所場所。しかも、場所後の12月3日には、同県西原村で冬巡業に臨むだけに「(冬巡業を)三役で回れた方がいい」とモチベーションの源を語った。
この日同様、霧島らが出稽古にきた前日は4番。「内ももが痛くなったのでやめときました」と慎重に滑り出し、この日も「(足が)滑った。張り切るものじゃない」。少なめの番数で抑えた。
初日から横綱、大関との対戦が予想される小結の地位。「全体的に攻める相撲が多かった。それが星につながった」とする、ここ2場所の手応えをぶつける15日間にするため、とりわけ初日に照準を合わせていく。