◇第49回社会人野球日本選手権1回戦 西部ガス5―0JR東日本(2024年10月31日 京セラD)
西部ガスは投打がかみ合い、昨年大会に続く初戦突破を果たした。2大大会初スタメンとなった「1番・右翼」の樋口昇樹(23)が3打数2安打、2本の犠飛で2打点を挙げた。
入社2年目の樋口が好走塁でチームに勢いを付けた。初回先頭の打席では左中間へ落ちる打球を判断良く二塁打とした。
「ちょっと迷いはあったんですけど、監督から試合前に“走塁とか打席では積極的に行こう”って言われていたので、積極的に行った結果だと思います」
3回は1死三塁で先制の右犠飛。4―0の9回にも1死三塁から左犠飛でダメ押し点を叩き出し「目線を上げて高めのボールを打つイメージだった。みんながチャンスで回してくれたおかげ」と感謝した。
昨年の日本選手権1回戦・三菱重工West戦は、代走からの途中出場だった。課題が守備だったことから、送球や打球に対する1歩目の動きを徹底的に練習。「今は不安はないというか、自信しかない」と言えるまでに成長した。
藤蔭高(大分)から沖データコンピュータ教育学院という経歴が、元広島投手の一岡竜司氏(広島球団アナリスト)と同じ。同氏と面識はないというが「憧れの存在です。その存在を超えられるように頑張りたい。1番の目標はプロ野球選手になることなので、そこを目指してやっていきたい」と意気込んだ。