今年、米南東部を襲った「ヘレン」、フロリダ州に上陸した「ミルトン」という2つの大型ハリケーンによる被害者を支援するため、ワールドシリーズ(WS)期間中、米携帯会社「T―モバイル」と赤十字社による「Rally for Relief」と題された復興活動が行われた。
WSで本塁打が出る度にT―モバイルは 2万5000ドル(約383万5000円)を寄付。T―モバイルの利用者でなくても、「90999」の番号に「RALLY」とメッセージ送信することで10ドル(約153円)を寄付できる。
ドジャース、ヤンキースの東西名門球団対決となったWSは米国内で関心が高かった。T―モバイルのシニア・コミュニケーション・マネージャー、ネイサン・クローン氏は「野球界最大の舞台の1つを利用し、最も支援を必要としている人々への関心を高め、変化をもたらすことを目指している」と説明。ド軍の大谷翔平、ヤ軍のアーロン・ジャッジら多くのスターがそろったWSに期待していた。「WSの最初の4試合を通じて、T―モバイルは100万ドル(約1億5300万円)の寄付総額に着実に近づいている」と成果は上々だった。
大リーグ機構(MLB)は既にヘレンとミルトンの救援活動に400万ドル(約6億1200万円)以上を寄付してきた。MLBの社会責任&多様性部門副社長のエイプリル・ブラウン氏は「支援の必要なコミュニティのため、我々のパートナーであるT―モバイルが意義深い方法で立ち上がってくれることにとても感激している」と感謝した。
レイズの本拠地トロピカーナ・フィールドが甚大な被害を被った直後の、WS期間中に展開された「Rally for Relief」はMLBにとって大きな意味を持つ。(大リーグ特別取材班)