俳優の仲村トオル(59)が31日、都内で行われた映画「海の沈黙」(監督若松節朗、11月22日公開)舞台あいさつに出席し、かつて海外で失敗したエピソードを明かした。
贋作事件を追う美術探偵・清家を演じる中村は、元気にあいさつ。「本物と偽物を見分ける知識と眼力を持つ男を演じたのですが、僕自身は昔、インドで偽物のシルクのスカーフを大量に買ってしまったことがあります」と突然の告白。
「この人なら信じられる」という仲間のすすめだったが、大失敗だったという。「素材も人を見る目も両方ない僕が、もし美術探偵に見えるとしたら全て若松監督のおかげです」と感謝し、「本物に見えると良いな」と笑った。
「北の国から」「前略おふくろ様」などの名作を手掛けてきた倉本聰氏が、「どうしても書いておきたかった」ドラマを映画化した本作。ある事件を機に人々の前から姿を消した天才画家・津山竜次(本木雅弘)の想いや、美と芸術への怨念、過去に迫り、「美とは何か」をめぐるドラマと大人のラブストーリー。
この日、共演の小泉今日子、中井貴一 石坂浩二、仲村トオル 菅野恵、佐野史郎、若松節朗監督、演出・脚本の倉本聰氏も登壇した。