俳優の佐野史郎(69)が31日、都内で行われた映画「海の沈黙」(監督若松節朗、11月22日公開)舞台あいさつに出席し、甘酸っぱい思い出を照れくさそうに語る一幕があった。
「北の国から」「前略おふくろ様」などの名作を手掛けてきた倉本聰氏が、「どうしても書いておきたかった」ドラマを映画化した本作。ある事件を機に人々の前から姿を消した天才画家・津山竜次(本木雅弘)の想いや、美と芸術への怨念、過去に迫り、「美とは何か」をめぐるドラマと大人のラブストーリー。
映画にちなみ、「30数年ぶりに再会した元恋人に会ったら、第一声なんと声をかける?」というお題に対し「変わらないね」と回答した佐野。「これは実話で…付き合っていたわけじゃないんですけど」と甘酸っぱい思い出を語り出した。
佐野が小学生の頃、思いをよせていた女性との話。「ネットの時代になって、2000年代の初めだったかな…彼女のご主人から連絡があって、妻が“佐野さんと同級生だ”と。偶然、その土地に行く時があって、ご夫婦とお会いした。その時に言ったのが“変わらないね”でした。それが30何年ぶりでした」と説明。
思いがけない巡り合わせに「キュンとしたか?」と尋ねられ、「ちょっとね…」と照れ笑いを浮かべていた。
この日、共演の本木雅弘、小泉今日子、中井貴一 石坂浩二、仲村トオル 菅野恵、若松節朗監督、演出・脚本の倉本聰氏も登壇した。