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1人の女性の情熱によって“船出”した「サステナブルゴルフツアー」初代覇者は村上拓海

スポニチアネックス 2024年11月1日 5時1分

 新たなミニツアーの「雪肌精PRESENTSサステナブルゴルフツアー第1回大会」が10月28日に千葉・平川CCで開催された。同ツアーは試合経験の少ない若手プロや予備軍に活動の場を与えるために立ち上げられたもので男女78人が参加。村上拓海(25=フリー)が7アンダーの65で優勝し、賞金100万円を獲得した。同ツアーの加藤みなみ代表(27)は、数多くのプロテスト合格者が輩出するようなツアーに成長させたいとプランを明かした。

 ユニークなミニツアーが1人の女性の情熱によって“船出”した。サステナブルゴルフツアーは日大ゴルフ部OGでタレントの加藤さんが「レギュラーツアーで活躍することを目標に頑張っているゴルファーに、少しでも試合の経験ができる場を提供したい」との熱い思いで立ち上げた若手プロやプロ予備軍の登竜門だ。

 大会は国内のトーナメントでは異例の男女混合戦で実施され、男子は総距離7200ヤード、女子は同6230ヤード(いずれもパー72)で優勝を争った。

 「レギュラーツアーもそうですが、ミニツアーも女子の方が人気があって賞金も高かったりします。でも私は男子も盛り上げたかったし、ジェンダーフリーで男女平等にやりたかった。男女一緒だったら面白いだろうなというのもありました」

 国内のミニツアーはFJツアーやマイナビネクストヒロイン、ATPツアーなどが知られているが、今回の試合はそうした“老舗”に勝るとも劣らない賞金総額300万円、優勝賞金100万円の高額大会として実施された。

 「せっかくやるなら大きく盛大にというのがありました。私の気合だけなんですけど」と笑いながら話す加藤さんだが、大会が少しでも盛り上がるように工夫も施した。平川CCの協力でコースを貸し切りにし、ギャラリーの観戦をOKにした。表彰式も練習グリーンに赤いじゅうたんを敷いて華やかに行うなどゴルフファンの視線を意識した形で運営した。

 加藤さんは昨年7月に起業してサステナブルゴルフツアーの代表に就任。化粧品会社のコーセーや花キューピット、江戸川ボートレースなどのサポートを得て第1回大会の開催に漕ぎ着けた。

 「将来はプロテストに合格する選手をたくさん輩出できるような(日本で)1番有名なミニツアーに成長できたら良いなと思っています」と目を輝かせる加藤さん。来年3月には第2回大会の開催も決定しており、大きな夢に向かって力強い第一歩を踏み出した。 

 ≪記念すべき初代覇者 村上“開催に感謝”≫記念すべき第1回の優勝者となった村上は加藤さんの日大ゴルフ部の後輩。「ショット、パットとも良い感じでやれました。凄く満足なラウンドでした」と笑顔。慣れない男女混合戦だったが「新鮮でした。こういう大会を開催していただいてありがたいです」と感謝した。今季はレギュラー12試合に出て最高が24位とシード権獲得は遠かった。次はツアー予選会での上位入りが目標だ。「上を目指して頑張ります」と表情を引き締めた。

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