◇ワールドシリーズ第5戦 ドジャース7-6ヤンキース(2024年10月30日 ニューヨーク)
ワールドシリーズのMVPは文句なしだった。5試合で打率3割、4本塁打、12打点と猛打を続け、この日も5回に反撃の2点中前打。「MVPではなく優勝トロフィーが全てだ。最高だよ」。映画「スター・ウォーズ」に例えられたスター対決で最大の輝きを放ったのは間違いなくフリーマンだった。
右足首捻挫を押して出場を続け、第1戦では延長10回に逆転サヨナラグランドスラムで勢いづけ、第4戦まで史上初のWS6試合連続本塁打。今シリーズでは大谷が打率・105、ベッツが同・278で、ともに本塁打なしとMVPトリオがそろって大活躍したわけではない。「勝てたのは初日から全員が貢献したから。その一部となれたのは特別なことだ」と立役者は殊勝な姿勢を崩さなかった。(杉浦大介通信員)