今季限りで現役引退した日本ハムの鍵谷陽平投手(34)が来季、チーム編成に携わる「ベースボールオペレーション」の一員として球団に残ることが31日、分かった。現時点で具体的な業務内容は未定だが、1年目はデータ分析などを行う予定。日本ハム、巨人の両球団で優勝を経験した道産子右腕が、新たな立場で新庄政権4年目を支えていく。
鍵谷は北海、中大を経て12年ドラフト3位で日本ハム入団。セットアッパーとして16年の日本一に貢献し、19年途中にトレード移籍した巨人でも20年のリーグ連覇に貢献した。セ・パ両球団で通算420試合に登板した右腕の経験は何よりの財産であり、球団にとっても多角的なバックアップが期待できる。
9月25日の引退会見で鍵谷は「何かの形で恩返しがしたい」と話していた。プロ最終年となった今季は、育成契約からはい上がった苦労も知る男。ユニホームを脱いでも変わらず、生まれ育った北海道のために戦う。