お笑いコンビ「ランパンプス」の寺内ゆうき(37)が1日、自身初の著書「知るほど観たくなる将棋 ドラマティック将棋論」(扶桑社)を発売した。同日、都内で取材会を行い、将棋に対する熱い思いを語った。
無事発売を迎え「好きな将棋を本にできてうれしい。早く本屋に行って、店頭に並んでいるところを見てみたい」と感無量の様子。
「小中高教員免許」「保育士資格」「将棋アマ二段」「文化将棋検定2級」と多くの肩書きを持つ寺内だが「やっぱり一番好きなのは将棋」と将棋愛は深い。「『と金チャンネル』というYouTubeチャンネルをやらせてもらっていて、将棋界の方と接する機会も増えてより好きになっていった」。
将棋を指すようになったきっかけは先輩からの誘いだった。「2013年頃、楽屋で“将棋指そうよ”と誘われたんです。僕、一応理系の大学を出ていて、その先輩より頭は良いと思っていたんです。知能ゲームで負けるわけがないと思っていたらボコボコにやられた。それが悔しくて、帰りに本屋さんで戦術書を買って勉強したら、1週間後に勝てたんです」と振り返る。今ではアマチュア二段の腕前だ。
将棋ブームをけん引する藤井聡太王将(22)=7冠=に関する質問が飛ぶと「中学生の頃から、質問に対する発言が全部記事になってきた人生。記者会見でも2、30秒黙って、頭の中で言葉を精査してしゃべり出すんです」とその冷静さを熱弁。「僕も今日それをやってみようと思ったんですけど…怖くてできなくて」と苦笑い。「芸人だったらハードルが上がりすぎて、“そうですね”って言いたくなっちゃう」と続け「全ての発言が文字になってきた人生のプレッシャーと責任感がうかがえる」と敬意を示した。