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徳光和夫アナ 石破首相の行動に「なぜ」 衆院選結果、今後の日本へ熱弁も「ちょっと力説しちゃいまして」

スポニチアネックス 2024年11月2日 13時19分

 フリーアナウンサーの徳光和夫(83)が2日、パーソナリティーを務めるニッポン放送「徳光和夫 とくモリ!歌謡サタデー」(土曜前5・00)に出演。先月27日に投開票が行われた「第50回衆議院選挙」の結果について熱弁を振るう場面があった。

 今回の選挙で、自民、公明両党の与党は計215議席で過半数(233)を割り込んだ。派閥裏金事件が影響し自民は公示前から65減らして191議席、公明党は8減の24議席にとどまり、大敗を喫した。

 1週間の動きを振り返る中、「この1週間、27日に投開票が行われた衆議院選挙なんですけど」と選挙について切り出した徳光アナ。「結果はともかくとしていまだによく分からないのが、なぜ石破さんが念願の総理大臣になれたのに最初の行動が総選挙だったのか」と首をひねった。

 そのうえで「あくまでも私個人の推測といいますが、戯言なんですけど、聞き流していただきたい」としつつ「石破さんはやっぱり総理の座に就いたにも関わらず、どうも身内の自民党内にも歓迎されない空気があったりとか、テレビに出ている政治評論家の皆さんも“自民党にとっては高市早苗さんのほうが良かった”みたいな発言が多く聞こえたり。これに対し、石破さんは“世間の評価は俺なんだ!”“石破茂なんだ!”ということで、選挙で大勝して世論をバックにした政治の舵取りを考えていたんじゃないかなとちょっと思えなくもない」と推察した。

 「ところが選挙に踏み切ったのはいいが、何の争点もない」とバッサリ。「だって、石破さんが“政治とカネ”を争点にするわけない。野党は待ってましたとばかりに、その“政治とカネ”を争点にした。有権者にとっては野党の議員の方のお題目みたいに“政治とカネ”をアピールしているから、そうなのかなと思った人も少なくないと思う」と指摘した。

 一方で選挙期間中の23日には非公認候補の政党支部への2000万円支給が判明したことが発覚。自民党にとっては逆風となった。徳光アナは「石破政権の足を身内が引っ張るみたいな感じになってしまった。だって、選挙の責任者である小泉進次郎議員が“それって何?そんなことありなの?”って、寝耳に水的な発言をされましたので」としたうえで「自民党支持の人たちも党内全然まとまってないんじゃないかとか、無党派の人たちもこれはダメだなってジャッジを下した方も多かったのではないか」とした。

 「テレビの各党による政見放送では、石破さんが盛んに“国を守る!”と力を込めてらっしゃいましては、私たち視聴者としては“ダブル災害の能登地方には視察に行ったのに何もしてないんじゃないか”とか、“国を守るっていうならまず能登の対策をしっかりやってから選挙が順番じゃないか”っていう声がしきりだったんですけど」と苦言。実際に被災地での選挙では「なんでこんな状況下に総選挙なんだ!」と訴えた野党・立憲民主党の候補が当選した。

 徳光アナは「とにもかくにも、野党が勝利を収めてわけでありますけど、野党も政党によっては政策をアピールしたっていうわけでもございませんで、相手のエラーといいますか、野球でいうと、敵失で獲得いたしました票数であります」と指摘。「ここからはしっかり政策を立案してもらいまして、多くの日本国民が思っている平和で安心立命の人づくり、国づくり、これをぜひ最優先にしてもらいたいなって思うわけであります」とした。

 さらに「一般の有権者の一票は“政治とカネ”もさることながら、やっぱり物価の安定、値下げ、手取り収入増とか生活の安定とか、少子化対策とか教育とか、高齢者に対する政策とか、こういったものがもうちょっと争点にしてもらいたい」と訴え。

 「我々の世代、つまり80歳代は戦争を子供の頃体験しているわけですから、平和と安心立命国家・日本の維持という、それには軍事力で日本を守るっていうことではなく、今の我が国の治安を含めました平和な日本をどこからきているのかっていう、こういったことをもっともっと世界にアピールしてもらいたい。だって、将来ある子供を平気で殺戮しているような指導者がいるわけですから。こういう人たちにハッキリ発言してもらいたい。いち早く止めるように言ってもらいたい」と主張。「国内では能登半島。何としてでも1分でも早く対策・行動を起こしてもらいたいと思えてならない」と熱弁。最後は「すみません、ちょっと力説しちゃいまして」と苦笑していた。

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