◇第49回社会人野球日本選手権 トヨタ自動車8ー2日本製紙石巻(2024年11月2日 京セラドーム)
トヨタ自動車の新人・熊田任洋内野手(23)が猛攻の口火を切り、大勝に貢献した。「2番・三塁」でスタメン起用され、迎えた初回1死の第1打席。初球の高め141キロをとらえ中前へ運ぶと、そこから打線がつながり大量5点を先取した。
「1打席目からしっかり結果が出せたのは良かったです」
5―0の4回の第3打席でも好機を拡大させた。1死一、二塁でしっかりとボールを見極め四球で出塁。「(遊ゴロの)2打席目がうまくいかなかったので、狙い球を変えてセンターから逆方向を意識しました」。大量リードする中、雑な打撃にならなかったことが、その後の3得点を呼んだ。
東邦(愛知)では4番として3年春の選抜優勝に貢献。早大でも1年春から遊撃の定位置を獲得した。アマ球界の王道を歩んできた大型ルーキー。3打数1安打2四球の3出塁で、上々のスタートを切った。