◇第49回社会人野球日本選手権 明治安田0ー7ヤマハ(2024年11月2日 京セラドーム)
今夏の都市対抗で8強に進出した明治安田が、初戦でヤマハに敗れた。5安打無得点に終わる中、「3番・遊撃」の高瀬雄大内野手(28)は4打数2安打。チームで唯一のマルチ安打と気を吐いた。
「打席のつくり方がうまくいき、たまたまヒットになりました」
初回1死一塁では、カウント0―1からの直球を痛烈に捉える左前打。1点を追う4回先頭の第2打席は、5球目のスライダーを再び左前へ運んだ。
7月の都市対抗1回戦と同じカード。その際は11―1の7回コールド勝ちをおさめたが、チームに油断も慢心もなかった。「ヤマハさんはすごく良いチーム。“同じ相手に2回負けられない”と試合に臨んでくることは、分かっていた。それを上回る気持ちを持とうとやってきましたが…」。終盤以降は突き放され、自分たちの野球ができないまま試合に敗れた。
進学校の長崎西から明大を経て、今季が入社6年目。攻守の中心選手として、チームを引っ張ってきた。
「厳しい試合を勝ちきる力がついて、上を狙える力もついてきた。でも、ベスト8より上を狙うにはまだまだ力が足りない。冬場にしっかり練習に取り組みます」
都市対抗では42年ぶりに8強に進むなど、チームとして確かな成長を示した1年。この日の悔しさを糧に、来季のさらなる躍進を誓った。