将棋の藤井聡太王将(22)=7冠=が2日、愛知県常滑市で広瀬章人九段(37)との第45回JT杯準決勝に臨み、137手で敗れて3連覇を逃した。
1993~95年度の郷田真隆九段(53)以来、史上2人目の快挙へ挑む決勝進出を逃した。
「こっちの攻めが細い。全体として厳しい感じで指した」。相掛かりから飛車と金桂の2枚替えへ進めたが終局後はその直前、9筋の歩を突いた緩手を悔いた。
「藤井さんと当たることが貴重な機会」。公式戦対局は1年7カ月ぶり(未放映のテレビ対局除く)。気合十分で臨んだ広瀬は、24日の決勝で19年度決勝で屈した渡辺明九段(40)と当たる。「不思議な縁を感じる。引き続き頑張りたい」と意気込んだ。