◇UFCファイトナイト・エドモントン(2024年11月2日 カナダ・エドモントン ロジャーズ・プレース)
UFCデビューとなる12月7日(日本時間8日)の「UFC310」(米ネバダ州ラスベガス)で、フライ級王者のアレシャンドレ・パントージャ(34=ブラジル)に挑戦する朝倉海(31=JAPAN TOP TEAM)が、U-NEXTのライブ配信でメインカードからの6試合のゲスト解説を務めた。
現在のコンディションを聞かれると「バッチリ。いつでも戦える。体重も順調に落ちている」と語った。練習については「いつもよりやってます。海外からトレーニングパートナーを呼んでいる。(パントージャに)似ているヤツや寝技の強いヤツ」と明かした。王者について「寝技の決めが強いが、スペシャルではない。トータル的にできて精神的にも強い」と印象を語った上で「穴が見えるし、KOできるイメージ。(パンチを)もらってくれるので、一発で行けますね。全然自信がありますよ」と言い切った。
UFCで戦いたい選手は、以前から語っているように前バンタム級王者のショーン・オマリー(30=米国)。「フライもバンタムも両方行く予定。(フライ級のベルトを)獲ったらオマリーに行く。(実現したら)盛り上がるんじゃないですか」と階級をまたいで戦うプランを披露した。
ゲスト解説では、ファイター心理なども交え、さまざまな視点から分かりやすく伝えた。「日本の選手だと気を使うし、解説しづらい」というが、判定となったメインカードの第1試合は「メチャつまらなかった」とバッサリ斬り捨てた。
メインイベントは朝倉のデビュー戦と同じフライ級の2位ブランドン・モレノ(30=メキシコ)と3位アミル・アルバジ(31=イラク)の5分5Rマッチ。前フライ級王者のモレノは前傾姿勢から繰り出すジャブや右オーバーハンドなどを1Rから当てていった。2Rは左ハイキックを浴びせ、引き続き手数でも上回った。2、3Rとも相手のタックルにも対応し、グラウンドに持ち込ませなかった。朝倉は「モレノは柔らかいし落ち着いている。だいぶリズムに乗っている。さすが元チャンピオン」と語った。
4Rも優勢に進めたモレノは5Rも攻撃の手を緩めず、左のパンチでダメージを与える。組み付かれても倒れない。アルバジはUFC参戦後5連勝ながら17カ月ぶりの試合で精彩を欠いた。判定は3-0(50-45×2、49-46)でモレノの完勝。朝倉は「こんなに差があったのか」と元王者を称賛。「モレノと戦いたい。マジで面白い試合になりますよ」と戦闘意欲をかき立てられていた。
全試合終了後、改めてパントージャとの試合に触れ、「いきなりタイトル戦で不利という声や心配する声があるが、いい準備ができているので自信がある。必ずKOします」と約束。解説を務めた総合格闘家でFight Box Fitnessの川尻達也代表(46)から「チャンピオンになってくれますか?」と振られると「いいとも!」と応じて右拳を突き上げた。
朝倉海の試合に向けた思いなどもふんだんに盛り込まれていた配信は、12月2日まで視聴可能となっている。