◇全日本大学駅伝(2024年11月3日 熱田神宮~伊勢神宮の8区間106・8キロ)
10月の出雲駅伝を制した国学院大が、全日本で初優勝を飾った。出雲駅伝との2冠を達成し、来年1月の箱根では3冠を狙う。
勝負強さを見せつけた。出雲は駒大とのアンカー決戦をエースの平林清澄(4年)が制して優勝。伊勢路では青学大とのアンカー決戦となったが、上原琉翔(3年)が中盤以降にライバルを突き放した。
平林がエースとして君臨しているが、チームメートにとってはライバルでもある。
6区で区間新記録をマークした山本歩夢(4年)は「平林が大エースと分かっているけど、平林に無理をさせない、平林を倒そうというくらいの気持ちでやろうと全員で共有していた」と言う。上原は普段から「平林さんをぶっ倒します」と宣言。「平林さんだけのチームじゃないと少しでも証明できた」と胸を張った。
前田監督は「全員駅伝で素晴らしい選手と素晴らしいチーム。監督という立場でこの場に立たせてもらって幸せ」と歓喜に浸っていた。