◇第49回社会人野球日本選手権1回戦 JR西日本6―3王子(2024年11月3日 京セラドーム)
JR西日本が8強入りした2016年の第42回大会以来となる勝利を挙げた。2番手で救援した入社4年目の大畑理暉投手が4回3安打無失点の好投で勝利を呼び込んだ。
「あらかじめ僕と花村は(ブルペンで)準備しておいて、いつでも行けるように言われていた」
富士大から入社した新人の中岡大河が3回6安打3失点で降板し「思ったより早かった」という出番が回ってきた。4回は初めての3者凡退に抑えて王子打線の勢いを封じると、5回から7回は単打こそ許したが、二塁を踏ませなかった。8回からは3年目の左腕・花村凌が2回1安打無失点に抑え、8年ぶりの選手権勝利をつかんだ。
母校の奈良学園大は、明治神宮大会の出場権を懸けた関西地区大学選手権を戦っている。同日の3日に行われた天理大戦に敗れ、敗者復活の第2代表決定戦に回った。4日に佛教大戦を控える中、酒井真二監督や後輩たちが観戦に駆けつけてくれたことがうれしかった。
「試合をして疲れている中で見に来てくれたんです。自分がピッチングを頑張って、明日、投げるピッチャーの刺激になればいいなって思いながら投げていました」
最速151キロを計測し、自身の名前通りの“リキ投”は、きっと後輩たちの励みになるはずだ。