◇秋季高校野球近畿大会準決勝(2024年11月3日 ほっと神戸)
来春選抜出場校の重要な選考資料となる秋季近畿大会は、準決勝2試合が行われた。智弁和歌山は市和歌山に6―1で快勝。東洋大姫路(兵庫)は天理(奈良)を7回コールドの11―3で下した。勝ち進んだ両校は、明治神宮野球大会(11月20~25日)の出場権を懸けて、きょう4日の決勝に臨む。
≪同県対決を制した≫智弁和歌山は同県対決を制し、17年以来7年ぶり6度目の決勝に進んだ。「2番・右翼」の福元聖矢(2年)が2打席連続の2ランで貢献。2―1の5回2死一塁、7回1死三塁でいずれも右翼席に着弾させ、「市和歌山が相手で気合が入っていた」と胸を張った。高校通算17本塁打を数える強打の外野手。今夏甲子園の霞ケ浦(茨城)戦では、5打数無安打で初戦敗退。「甲子園の借りは甲子園でしか返せない」と先を見据えた。
≪17年ぶりに決勝進出≫東洋大姫路は優勝した07年以来17年ぶりの決勝に進んだ。今大会初先発の末永晄大(こうだい=2年)が4回1/3、3失点(自責点2)と粘りの投球を披露。自己最速を2キロ更新する142キロを計測し、「岡田監督から“思い切って投げてこい”と言われていた」と力強く腕を振った。昨秋の最速130キロから急成長。プロ注目の阪下漣(2年)に背番号1を譲る中、「高め合える関係でありたい」と意地を見せた。