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角田裕毅7位入賞も初の表彰台は逃す フェルスタッペン11戦ぶり勝利でV4へ前進 F1ブラジルGP

スポニチアネックス 2024年11月4日 3時4分

 ◇F1第21戦ブラジルGP 決勝(2024年11月3日 サンパウロ インテルラゴス・サーキット=1周4.309キロ×69周)

 自己最高の3番手からスタートしたRBの角田裕毅は今季自己ベストタイの7位で8戦ぶりの入賞を果たしたものの、自身初、日本人ドライバー4人目となる表彰台は逃した。エンジン交換によるグリッド降格処分で17番手から出たレッドブルのマックス・フェルスタッペン(オランダ)が大逆転で第10戦スペインGP以来11戦ぶり今季8勝目、通算62勝目。2位にエステバン・オコン(フランス)、3位にピエール・ガスリー(同)とアルピーヌ勢が続き、いずれも今季初の表彰台となった。

 大雨の影響で荒れた予選に続き、決勝もスタート前から波乱が続いた。予選でマシンが大破したウィリアムズのアレクサンダー・アルボン(タイ)が出走を断念。フォーメーションラップでアストンマーチンのランス・ストロール(カナダ)がスピンして動けなくなり、棄権した。仕切り直しのスタートではメルセデスのジョージ・ラッセル(英国)がポールポジション(PP)から出たマクラーレンのランド・ノリス(英国)をかわし、角田はオコン、同僚のリアム・ローソン(ニュージーランド)に挟まれながらも、落ち着いたコース取りで3番手をキープした。

 雨が降り続く中、前の2台に水をあけられた角田はオコン、フェラーリのシャルル・ルクレール(モナコ)、17番グリッドから猛烈に追い上げてきたフェルスタッペンを後ろに従え、ペースをコントロールしながら走行を続けた。27周目にハースのニコ・ヒュルケンベルク(ドイツ)がスピン(オフィシャルの援助を受けて再スタートしたため失格)し、オコンに抜かれた角田は29周目にピットイン。各車がタイヤ交換でインターミディエイトを選ぶ中、角田は大雨を考慮してウエットタイヤを装着し、6番手でコース復帰した。だが、32周目にウィリアムズのフランコ・コラピント(アルゼンチン)がクラッシュして赤旗中断となった。

 ピットインしていなかったオコン、フェルスタッペン、ガスリーが得をした形となり、1~3番手でレース再開。雨が弱まったため角田もインターミディエイトに変えたが、再開直後にルクレール、マクラーレンのオスカー・ピアストリ(オーストラリア)に抜かれて8番手へ後退した。39周目にフェラーリのカルロス・サインツ(スペイン)がクラッシュしてセーフティーカーが入り、43周目の再スタートでフェルスタッペンがオコンをオーバーテークしてトップに。そのまま独走して久しぶりにトップチェッカーを受け、残り3戦で総合4連覇へ大きな勝利を手にした。角田は8番手を守ってフィニッシュし、ピアストリの10秒タイムペナルティーにより7位となった。

 ▽決勝順位

(1)フェルスタッペン(レッドブル)

(2)オコン(アルピーヌ)

(3)ガスリー(アルピーヌ)

(4)ラッセル(メルセデス)

(5)ルクレール(フェラーリ)

(6)ノリス(マクラーレン)

(7)角田裕毅(RB)

(8)ピアストリ(マクラーレン)

(9)ローソン(RB)

(10)ハミルトン(メルセデス)

(11)ペレス(レッドブル)

(12)ベアマン(ハース)

(13)ボッタス(キックザウバー)

(14)アロンソ(アストンマーチン)

(15)周冠宇(キックザウバー)

リタイア サインツ(フェラーリ)

リタイア コラピント(ウィリアムズ)

失格 ヒュルケンベルク(ハース)

棄権 アルボン(ウィリアムズ)

棄権 ストロール(アストンマーチン)

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